乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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よそで見かけて、なんとなく読み返す気になった本。再読。

暗鬼 (文春文庫)暗鬼 (文春文庫)
(2001/11)
乃南 アサ

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曾祖母を筆頭に、8人家族のもとへ嫁ぐことになった法子。人間関係に悩むかと思いきや、待っていたのは家族全員、あたたかく優しい家庭だった。しかし、近所で起きた心中事件に、この家の人間が関係しているのではないか、という疑いが法子の胸に芽生え・・・。

一見穏やかな家庭に、狂気の人間が潜んでいて・・・とかいう、オーソドックスなミステリ、だったら面白いだろうなあ。乃南アサだし。
それよりもっと陰湿な、家の根源にかかわる、血の存続にかかわるお話です。
しかし、乃南氏、こういうドロドロした感じもうまいんだよなあ。
気丈な主人公が、だんだん心が折れていくところ、怖くて面白いです。

初出は1993年。15年前の話です。
でも一度も「古い」と思わなかった。あえて言うなら携帯電話が登場しないとこくらいかな?
ただし、これからこういう系統の話はだんだん書かれなくなるでしょう。マスコミでさんざん解説されつくした話ですし。

(70点)

※追記はネタバレです※
 
 
 
ここから追記。

ネタを割ってしまえば、
家族全体で、非合法すれすれなことをしていて、入ってきた嫁にも同じ事をさせようとたくらむ話です。そのために、「新興宗教の洗脳事件」と、過程はまったく一緒なことをする。
眠らせないで延々話をさせる、疲労状態にして判断力を奪う。よってたかって褒め称え、取り囲んで非難する。個人の尊厳を踏みにじるやり方で、嫁を一人の人間ではなく、「道具」にする。
取り込まれるまでは反発が先にたちますが、中に入ってしまえば心地よく、出て行く気持ちにならないのも一緒。
ここで重要視されるのが、金とかの即物的なものではなく、延々と連なってきた一族の血というあたりが、女性作家のねちっこいところ。
嫌いじゃないです(笑)



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