乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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大きな謎を扱うわけでもないのに、ひっくり返し方が見事で、気持ちよく騙してくれる作家さん、というイメージがありますが、さて、この本は。

リピート (文春文庫 い 66-2)リピート (文春文庫 い 66-2)
(2007/11)
乾 くるみ

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大学生の毛利に、「過去にさかのぼってみませんか?」という電話がかかってくる。さかのぼる期間は約10ヶ月、今の記憶を持ったまま、精神だけが過去の体に入るのだ、という説明で。電話をかけてきた男は風間と名乗り、過去にさかのぼった証拠として地震を予知する。同様に集められた9人、風間の言うことを信じるのか? それとも・・・。


「リプレイ」(ケン・グリムウッド 新潮社 未読)という有名な小説がありましたが、あれより期間が短い、その代わりに多人数のもの、という設定みたいです。本文中にもリプレイに触れる部分が出てきます。
戻る期間は約十ヶ月だから、よほどのことがない限り人生設計としてはそれほど変化がない、というのがこの話の肝。たとえば競馬などを利用してお金を設けることは出来ても、違う職業に就くとかはまず無理。失敗した受験に成功するくらいが精一杯。
それでも過去に行くことにした9人。ここからがこの小説の本題。
事故を起こしたり、通り魔にあったり、1人ずつ死亡していく「リピーター」たち。彼らをリピーターと知ってて殺している人がいるのか、単なる偶然か、疑心暗鬼になりながらおびえる主人公たち。「そして誰もいなくなった」を意識している、らしい。

過去の大作のような話というのはその大作を乗り越えるのが難しかったりするのだけど、この話はあえて「劇的」を狙わない、淡々とした文章で書き連ね、結果としてうまく「怖い」小説に仕上がってる、といった印象。

「騙された~」って感じはイニシエーション・ラブの方が大きかったけど、小説としてはこっちの方が見事な感じ。

(76点)



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テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

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