乱読にもほどがあるッ!
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この作家さんはお初・・・か? 最近、読んだかどうか解らなくなってしまった作家さんの多いこと。読み急ぎすぎか、老化現象か。(しかし、東京創元社さんの本に多いところをみると、広告とか見てるうちに読んだ気になっていってるのかもしれないです)

ランボー・クラブ (ミステリ・フロンティア 42)ランボー・クラブ (ミステリ・フロンティア 42)
(2007/12)
岸田 るり子

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フランス語など習ったこともない不登校中学生の僕が、なぜ、サイト“ランボー・クラブ”のトップページに掲げられたフランス語の詩を読めるのだろうか? 僕はいったい誰なのか? ある日、そのランボーの詩が書き換えられ、その詩が暗示する殺人事件が…。色覚障害の少年をめぐる事件の驚くべき真相。鮎川哲也賞受賞作家が贈る渾身の本格ミステリ。 (「BOOK」データベースより)


自分が何者かわからなくなってしまった色覚障害の少年の章と、失踪してしまった家族探しを依頼された私立探偵の章が交互に書かれていきます。
この、失踪してしまった家族というのは「多分この少年のことなんだろうなー」というのは割と早く見当がつくのですが、そこからが面白い。

ネット社会、少年にとっての現実、少年にとっての夢の中、それぞれが違う名前で絡まりあい、どれが真実でどれがそうではないのか、ぐらぐらしながら読むのが楽しい。
誰が善人で誰がそうではないのかも、読んでるうちにわからなくなるのが楽しい。

そして。
この作品中に「密室殺人」が出てくるのですが、それはあくまでちょっとしたネタフリ程度の位置づけ。トリックは使われているものの、これを解いただけで犯人が解るわけでもない。
この本のメインは人間関係の謎。
過去にあったらしい事件。過去を消してまで逃げる女。絡みあった愛憎。人間の欲。そういう、絡まりあったあれこれを、決して「名探偵がさてと言う」訳ではなく、「ああ!これはあれだ!」と読者に自分で気付いた気分にさせる描写の確かさは素晴らしい。

そして暗くなりがちな作品をすくってくれる私立探偵コンビ(トリオ?)の描写もいい。彼女たちがいなければこの話もっと陰鬱になってたはず。こういうバランス感覚の作家さんは大好きです。
楽しかったです。

(80点。・・・なんかべた褒めですね。だってミステリが好きなんだい!)



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テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
80点かぁー。うーむ。

2008/03/29(土) 08:06:28 | URL | ペンギン店長 [ 編集]
>ペンギン店長様
様式美に愛を感じるか否かの違いでしょうか。
私はこういうの大好きです。

ただし、
「面白いから読んでみて!」って薦められる本ではないなー、とも思います。
古風な感じ・・・しますね、確かに。
2008/03/29(土) 09:42:54 | URL | 千砂 [ 編集]
またまたお邪魔します。

ここだけの話ですが、この作家さん、デビュー作か2作目かを読んでいて、思わず本を投げつけたくなったことがあるのです。
その時の気分と言えばそれまでですが、どうも相性が悪いんでしょうね。
それでも読んでいるのは、私もミステリ好きということでしょうか。

つまらないコメントでごめんなさい。
2008/03/29(土) 10:14:03 | URL | ペンギン店長 [ 編集]
>ペンギン店長様
毎度コメントありがとうございます。

気分はあるかもしれませんね。私もたまたま「ミステリが読みたい!」って気分の時にこの本に当たったんで、普段より評価高くなってるかも。

ペンギン店長さんのお書きになってらした「もっと書ける人だと思う」って言うのはまったく同感で、
こういうストーリー展開は東京創元社さんの得意分野だと思うんですよ。
枠にはまっちゃってるというか・・・。
「本格」を書かなきゃ、みたいな縛りを感じます。

ただ、
じゃあ有栖川有栖の書いた「本格以外」は面白いのかといわれると返事に困るように、
この作家さんがこのジャンルに拘泥するのであればそれも個性だと思うのですが、
まだそこまでは突き抜けてない様子ですしね。

もう何作か読んで見たいと思います。
ミステリ好きとして。
2008/03/30(日) 00:22:28 | URL | 千砂 [ 編集]
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