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「先生と僕」 坂木司
この本は表紙がいいです。「引きこもり三部作」もよかったけど、こっちの方が気に入りました。

先生と僕先生と僕
(2007/12)
坂木 司

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怖がりの大学生、二葉は、ミステリ大好き中学生の隼人の家庭教師を演じることになった。が、この隼人、「家庭教師は必要ない」というだけあって、頭の回転も速く、さまざまな事件を発見して推理するのも楽しんでいて・・。


坂木さんらしい作品です。

冒頭に「引きこもり三部作」をひいたんですけど、そこはかとなく同じ香りがします。基本的に底抜けにいい人の主人公と、頭の回転の速い探偵役。
ただ、こっちの方がずっと健全ですね。
お互いに思いやる気持ちはあっても、もたれあう気持ちはないから、かな。

探偵役の隼人は、頭の回転も速いし、推理力もあるし、でも少し歪んでる部分があって、そこが坂木さんの味になっているのだけど、臭みを感じる人はいるかも。
二葉の人のよさにしても、怖がりにしても、やりすぎっぽいところはあるし。

それらを差し引いても、「推理もの」としていいの作品だと思います。
一話ずつゆっくり読むのもお勧めです。

(78点) 
 
 ここから追記。


作中、「人が死ぬ場面が怖くて読めない」二葉に、隼人が「これなら大丈夫」ってミステリを進める場面があるんですが。
ええい、江戸川乱歩を薦めるくらいなら「北村薫」とか「加納朋子」とかの日常の謎系作家はどうした! と思いながら読んでたんですよね・・・。
「この本は今回の事件と似てるよ」って言いながら差し出すんで、日常の謎系作家の作品だと、作品自体が似通っちゃってダメなのかなあ、とも思いましたが。

私なら断然そうするのになあ。
その辺、隼人の趣味が歪んでるんだなあ、まだまだ子供だなあ、と思いました。
坂木氏がそれ狙って書いたんなら大拍手!

(ラストページは「それをここで出すか!」って驚いたけど)

カテゴリ:坂木司
テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌
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Comments
2008/04/22
from 牛くんの母 #DXknpAqk URL
TBありがとうございました。
表紙も素敵な本でしたね。
2008/04/23
from 千砂 #- URL
こちらこそありがとうございました。
面白いと感じる本が重なってると嬉しいもんです。

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