乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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というわけで、早速読みました。直木賞受賞作。

私の男私の男
(2007/10/30)
桜庭 一樹

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お父さんからは夜の匂いがした。
狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。   (amazon内容紹介より)

上手いなあ、と思いました。
主人公に当たるのは「花」。25歳。9歳の時に養子縁組してずっと一緒に暮らしてた父親=「私の男」。昏い過去と二人だけの秘密を抱えて今まで一緒に生きてきたけど、そこから逃げ出すために花は結婚する。新婚旅行に出ている間に、父親はすべての秘密を葬って、姿を消していた。
そこから数年ずつさかのぼって、一章ずつ、いろんな人の視点からものがたりが紡がれる。「過去の罪」「二人の秘密」もだんだん輪郭をあらわにしていく、わけだけど。

まず、上手いと思ったのはこのストーリーを逆年代にしたところ。これが順列に語られていたなら、「普通の話」で終わったんじゃないかと思う。
そして、「父親」視点の話がまったくないのもいい。
何を考えてるのかわからない、得体の知れない、男。父とむすめの歪んだ絆。

私の好きな桜庭作品は「少女には向かない職業」・「砂糖菓子の弾丸は~」なんだけど、あの作品を裏返しにしたらこうなったんじゃないかと思う。
上手く安定した家族が作れない男、愛情を求めるむすめ。じりじりと破綻に向けて追い詰められていく家族。

いい。
重くてしつこくてじっとり湿ってて、読んでて気持ちいい本ではないけれど、この本はこれでいい。

(86点。共感は出来ないけど)



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テーマ:今日の一冊 - ジャンル:本・雑誌

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「けっこん、おめでとう。花」 「ありがとう、淳悟。……いま、傘をぬすんだでしょ」 手足の長い痩身を安物のスーツに包んだ40歳の腐野淳悟...
2008/04/24(木) 10:45:28 | ぱんどらの本箱
第138回直木賞受賞作、桜庭一樹の「私の男」を読みました。もう1週間以上も前に読み終わっていたのですが、書くきっかけがつかめずに、ずるずると過ぎてしまいました。まったくの偶然ですが、今日ジムへ行って、バイクを漕ぐときに手に取った日本経済新聞の「文化欄」に
2008/04/30(水) 14:45:53 | とんとん・にっき
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