乱読にもほどがあるッ!
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演劇に興味のある人はぜひ。読みごたえあるよ。

中庭の出来事中庭の出来事
(2006/11/29)
恩田 陸

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瀟洒なホテルの中庭。こぢんまりとしたパーティの席上で、気鋭の脚本家が不可解な死を遂げた。周りにいたのは、次の芝居のヒロイン候補たち。自殺? それとも他殺? 芝居とミステリが融合した、謎が謎を呼ぶ物語のロンド。  (「MARC」データベースより)

難しい! けど面白い!

ホテルの中庭のレストランで殺された脚本家、主役候補だった女優たちが彼の死の真相を探る章。
高層ビルに囲まれた商店街の中庭で死んだ女性の謎について、旅人たちが道すがら推理を交わす章。
脚本家が、新作について博識の友人に相談を持ちかける章。
そして脚本家の死について取調べを受ける女優たちの姿を描いた脚本。

これらが交錯しながら話が進んでいく。一つの話で出てきた場面が、わずかに姿を変えながら別な話に出てくる。どれが実際に起こったことで、どれがフィクションなのかはっきりしない、めまいのような世界。この章は劇中劇なのか、それとも作中で一番外側の、「実際にあったこと」として書かれているのか、わかりそうでわからない、もどかしい感じが最高。

こういうのを読むと、「恩田陸ってSFの人だよなあ」と思う。がちがちのミステリファンには、こういう、ぐらぐらする、割り切れない世界を、魅力的に書くのは難しいだろうなあ、と思う。
全体の整合性とか、細かな伏線とか、その辺について突き詰めるより、幻惑されながら丸呑みで進む方が面白い。

謎はすべて解けた、という終わり方ではない。
恩田陸の作風を考えても、そういう筋の通し方は彼女らしくない。
この作品はこれでいいと思う。・・・納得行かない人はいるかもしれないけど。

(75点)



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