乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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著者についての説明を書くのは担当の編集者の方なのでしょうか。だとしたら、私、この文章書かれた方、好きです。

鼓笛隊の襲来鼓笛隊の襲来
(2008/03/20)
三崎亜記

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戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか――。
表題作ほか書下ろし1編を含む全9編。眩いほどに不安定で鮮やかな世界を見せ付ける、贅沢な傑作短編集。 (amazon・出版社 / 著者からの内容紹介)

三崎氏の作品を、なんと表現したらいいのか。
基本設定のところで、大きくひとつ歪ませて、その土台の上に緻密な家を建てる感じ、というか。
結果、緻密に出来てるにもかかわらず、なんか歪んでる感じがするのが魅力。

そんな三崎氏、初の短編集。
なんといっても表題作がいい。
「赤道上に、戦後最大規模の鼓笛隊が発生した。」こんな一文ではじまるんだから、最初から はぁ?と聞き返したくなる。鼓笛隊とは何ぞや。彼らがやってくるとどんな被害がおこるのか。たとえば台風がやってくる小説を読んでも、「台風とはこれこれこういうもので」という説明は書かれていないと思うのだけど、この小説内にも「鼓笛隊とは・・・」という説明はない。なくても解る。
そしてラストに近付くにしたがって、だんだん、「今の私たちがなくしてしまったもの」についての強烈な皮肉が、さらっと読み流せる形で書かれている。
この、さらっと読み流せるけど考えると深いってのも三崎氏の作風かも。

そして実は「欠陥・住宅」が好きなのです。
見えるのに、あえない夫婦。住宅の欠陥によって歪んでしまった関係。そしてラストのラスト、あの一行がやられた! と思った。微妙に幻想文学とホラーの香りがする秀作。

(87点)



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鼓笛隊の襲来 # 出版社: 光文社 (2008/3/20) # ISBN-10: 433492601 評価:92点 初めて著者の本を読んだ。 面白い。 独特の世界観にすっかり嵌まり込んで、読みふけってしまった。 ありえない世界なのに、いかにもそこにありそうな世界。 明日、自分が目覚めて...
2008/08/18(月) 00:40:33 | デコ親父はいつも減量中
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