![]() | ドリームタイム (文春文庫 た 61-2) (2007/09/04) 田口 ランディ 商品詳細を見る |
ピエロ男、トイレの神様、フリーダ・カーロの女が現われ…。この地球に起っている、言葉では絶対に説明できない13の夜の物語。(「MARC」データベースより)
ところが小説が魅力的な作家さんでも、エッセイが面白いとは限らないのが面白いところ。エッセイが面白い作家さんは、大体あとがきも面白い。
という私の概念を軽く飛び越えていくのがこの人だなあ、という気がする。
エッセイなのに、短編小説を読んだよう。
ほんの少しスピリチュアルな、宗教っぽい、ちょっとだけ不思議な話を集めたエッセイ集。。
普通とはちょっと違う感性を持った女性。この序のつむぐ言葉は、少しだけ違う世界を垣間見せてくれる。
宗教ではなく、古来から伝わる伝統的なもの、「台所には火の神様がいる」「悪いことをするとご先祖様に怒られる」といった言葉が、すんなりなじむような。それでいて、古臭いわけでもなく。
こんな作品、と言葉に出して薦めるのはとても難しい。
とにかく、立ち読みでも何でも、まず一編読んでみて、というのが私の限界。
(74点)
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