乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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最近、大量に本を処分しました。この作品から始まるシリーズ、処分しようかどうか迷いに迷って、結局処分どころか再読して、(図書館本で読んでたので)買いそびれていた「鎖」も買っちゃいました。ああもう。

凍える牙 (新潮文庫)凍える牙 (新潮文庫)
(2000/01)
乃南 アサ

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深夜のファミリーレストランで突如、男の体から炎が噴き出した。その数日後、天王洲では無残に咬み殺された死体が発見される。二つの異常な事件に繋がりはあるのか―。捜査を開始した警視庁機動捜査隊・音道貴子と相棒の刑事・滝沢の前に、得体の知れぬ力を秘めた野獣が次第にその正体を現し始める。怒りと悲しみの牙の矛先は、誰に向いているのか・・・。 (「BOOK」データベースより)

殺人事件の犯人を追うミステリとしても秀逸。
なんだけど、「うまいなあ」と思わせるのは、むしろ男社会の中で女性の居場所のない感じ、です。男性ばかりの刑事の中で、まさに紅一点できわめて目立つ貴子。他の刑事と同じようにやっているつもりなのに、「女だから」「これだから女ってやつは」と言われ続けてしまう。弱点を見せないように肩肘張ればなおさら、「かわいげがない」と言われてしまう。堂々巡りな、やるせなさ。
ミステリとしての枠もしっかりしてて、犯人像が浮かんだときには共感して悲しくなってしまう書きっぷりも見事だし、何より山場の首都高のシーンがいい。
実際、私は首都高をとおったことはないのだけど、それでも目に浮かぶような、張り詰めた、静かで冷たい空気。
お互い煙たく思っていたはずの滝沢と貴子の間におこる、ほんの少しだけお互いを認める場面の、バランスのとり方もいい。

「殺人事件」に抵抗のある方以外は、読んで損はないと思います。
いい作品は、5年たっても10年たっても色あせない。

(85点)



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