乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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メディアファクトリーの本です。時々、いろんな仕掛けのある本を作ってくれます。「本」というものにはまだまだいろんな可能性があるんだな、と思わせてくれます。

この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチ・ブックス)この本が、世界に存在することに (ダ・ヴィンチ・ブックス)
(2005/05)
角田 光代

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同居を解消するに当たって、もともとそれぞれの持ち物だった本はそれぞれが持っていこう、と決めた。しかし、一番厄介なのは、交際を始めるきっかけにもなった似通いすぎている本棚で・・・。(『彼と私の本棚』より) 本をめぐる9つの短編。


この本の最大の仕掛けは、「短編ごとに余白や行間を変えている」こと。
一ページ9行しかなかったり、20行あったり。ページの上下一杯だったり、下半分ほどしか使ってなかったり。担当編集者の遊び心(だよね?)が形になった本。

それぞれの話の中身については言わずもがな。ちょっとぞっとする話あり、ほほえましい話あり、本読みなら「うんわかるわかる」と頷いてしまう話ばかり。心理描写の巧みさは、さすが角田氏。

中でも共感したのは、あらすじにも書いた「彼と私の本棚」。付き合っている人と本の趣味が似通っていると、自然と本棚を共有することになって、その一冊一冊に思い出が詰まってて、分かれるなんて話になったら大変なのです。うわ~わかるわ、これ。

そしてもう一編あげるとしたら「さがしもの」。死を目前にした祖母が探してくれと依頼した本は大昔の絶版本で、今みたいに検索システムに頼ることも出来なかった当時、あちこちの本屋を回って古本屋まで回って探したけれど、見つかる前におばあちゃんは亡くなってしまって・・・。それでも折につけ探し続ける少女。
血縁というのはこういうものかと。ほのかにやさしい短編です。

ちょっと空いた時間に、さらっと読める小品ぞろいです。本好きの方に、ぜひ。
(80点)



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