乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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実は、入手したのはかなり前。残酷な描写があることはわかっていたのでなかなか読む踏ん切りがつかなかった本。※ストーリーの概要に触れています※

バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォークバックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク
(1989/07)
スティーヴン キング  リチャード・バックマン

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近未来、アメリカ。100人の少年たちが、「ロングウォーク」という競技に参加するため集合した。勝利者はただ一人。徒歩の、長い旅が始まる・・・。

予備知識がなく読み始めると、状況がよくわからなくて戸惑うかもしれない。
100人の少年たちが、郊外の駐車場に集められ、「ロングウォーク」という競技に参加する、らしい。一時間に4マイル(約6.4キロ)以上の速度で歩き続けることが要求され、それを下回ると警告を受ける。警告は一時間歩くと取り消されるが、4つたまるとゲームから「排除」される。
最初に説明があるのは、そのくらい。家族が嘆いていることから、危険があるんだろうな、とは想像できるものの、それ以上は解らない。

しかし、かなりはやく、40ページほど読み進んだところで、最初に「排除」される少年がいる。
ウォーカーたちの横を付いてきている軍用のトラックから兵士が出てきて、・・・射殺する。

勝者はただ一人。
彼を残して全員が落伍するまで、この競技は終わらない。

残酷なのはこの競技に出場できるのが14歳から16歳までの少年に限られていて、彼らにはまだ「死」の実感がないということ。
座って休むことも、横になることもできず、歩きながら食事をし、警告におびえながら用便を済ませる、そういう競技の残酷さを、理解していないということ。
強制ではなく、受験して出場資格を得た彼らは、歩き始めてからそれらを理解する。けれど、もう逃げることはできない。歩き続けるか、死か。

変動の多い天候の中、彼らは歩き続ける。
雨が降り、かんかんでりにさらされ、霧が出て前も確認できなくなり、坂道にあえぎ、靴が壊れ、それでも彼らは歩き続ける。

そんな極限の中、会話を交わし、友情が芽生える。それぞれが参加した理由を語り合う。警告を受けたら励ましあう。
・・・最後、10人前後になってからの会話は、迫ってくるものがある。

じわじわと近づいてくる死の恐怖は絶大。確かに残酷なのだけど、それだけで終わらない作品。
さすがキングだなあ、と素直に感嘆しました。

(85点)



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コメント
この記事へのコメント
わー!
びっくりしました!
この本が取り上げられるとは!
古い本だしまさかネットで感想を見ることができるなんて思いもよりませんでした。
この小説は「バトルロワイヤル」の元ネタになっているそうですね。
なるほどーと思いました。

わたしはちょっと昔の未来小説を見るのが好きなんですが、やっぱり今の状況を予想している小説ってなかなかないですよね。

小物の使い方やコンピューターの描写がちょっとレトロでおもしろかったです。

少年たちの会話がよかったです。
わたしも飽きずに読みました。
2009/11/12(木) 14:05:26 | URL | penpen [ 編集]
いえいえ、
この本はまだ新刊本屋で入手可能ですから!
絶版本も年に何冊かは感想かいてますから・・・それほど、古びた本ではないと思います。

こういう本を「残酷だ」という理由で排除しようとする人たちもいるようですが、
残酷な描写があるからこそ、その上で何が書かれているのかを読むのも楽しいのになあ、と思います。
2009/11/13(金) 20:13:16 | URL | 千砂(せんさ) [ 編集]
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