乱読にもほどがあるッ!
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はい、待ちました。(こんなんばっかり)宮部みゆき最新刊、時代物。いやがおうにも期待が高まるってもんです。

おそろし 三島屋変調百物語事始おそろし 三島屋変調百物語事始
(2008/07/30)
宮部 みゆき

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ある事件を境に心を閉ざした17歳のおちかは、神田三島町の叔父夫婦に預けられた。おちかを案じた叔父は、人々から「変わり百物語」を聞くよう言い付ける。不思議な話は心を溶かし、やがて事件も明らかになっていく。(amazon・内容紹介より)


百物語、とタイトルにもあるように、不可思議話です。
でも、根底にあるのは人の「情」。

父と母を相次いでなくし、兄の世話になって育っていた弟妹。しかし、頭に血が上った兄が人をあやめて遠島になり、そのせいで余計苦労することになった彼らは離散するが、一番下の弟だけは兄の身元引受人の親方と縁を切れずにいた。15年たって戻ってきた兄を、弟が「何故帰ってきた」と疎んじる。
「冷たい弟だ」とは、罪人の兄を持って生きることがどれだけ困難か、と知らない人でなければ言えない。
しかし、弟はそれでも、自分のことを「冷たい弟だ」と責めている。責めてしまう。
これが第一話に語られる、昔語りの概要。一番感心して読みました。

そして自身もこころが凍るくらいつらい目にあったおちかが、この話を聞いて、変化する。
自分のこころの中を整頓しよう、という気になる。
おちかの身におきたことは第三話で語られるのだけど、これも「みんなが少しずつ悪くて、悪い方向に重なったために起きてしまった悲劇」の話。
決して「極悪人」がいるわけじゃないのに、起こってしまう事件。

こういう心の機微を書かせたら、宮部みゆきの右に出るものはいない。
堪能させていただきました。

(86点。続編にも期待)



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イラストは小泉英里砂。装丁は鈴木久美。初出「家の光」に加筆修正。 十七歳のおちかは、ある事件で心に傷を負い、神田三島町の叔父夫婦に預...
2008/12/14(日) 01:12:44 | 粋な提案
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