そういう肝心な日に更新できないあたり、結構間抜けなワタクシ。
![]() | MAZE (双葉文庫) (2003/11) 恩田 陸 商品詳細を見る |
アジアの西の果て、白い荒野に立つ矩形の建物。いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると伝えられている。その「人間消失のルール」とは? 謎を解き明かすためにやってきた4人の男たちは、果たして真相を掴むことができるのか? (「BOOK」データベースより)
理論で割り切れない部分が、恩田陸の魅力です。
中に入ると「消えてしまう」、聖地のような禁忌のような土地がある。
何故消えるのか。消えた人物はどこに行くのか。何故こんな土地があるのか。
そういう疑問の追求はすべて後回しにして、「どういう人物が消えるのかのルールを探る」。
これ、私にとっては、心霊現象の追求と同じです。幽霊とは何か、ではなく、どんな人物に幽霊が見えるのか、というところを追求するような感じ。
消えてしまった人物たちのエピソードがいくつか紹介されて、本編の主人公たちが描かれます。
日本人のコーディネーターと、現地の案内人、軍人、そしてコーディネーターに連れられてきた、何も知らない民間人。この4人が謎を追求する影で、陰謀が起きているらしい、のですが。
ラスト三分の一ほどで、謎は解けます。一応。仮説ですが、「こういうことだろう」と書かれます。
しかしそれから先の部分で、その答が正しかったのかどうか、揺らぎながら物語は閉じていきます。
深読みをするといくつにも解釈ができそうなエピソード郡。何回読んでも、その時々の気持ちによって解釈が揺らぎそうです。
時間をかけて、伏線を拾いながら読み返すといいんじゃないでしょうかね。それでも多分、自信を持って「これが真相だ!」と言い切れないだろう、あいまいさも、この本の魅力のうちです。
(75点 分類するなら古代史ミステリーか、ホラーファンタジーか)
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