乱読にもほどがあるッ!
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古野まほろ第二弾。急いで探す気はなかったのだけど、図書館に言ったら目の前で返却されてたので、これも何かの縁かと。

天帝のつかわせる御矢 (講談社ノベルス)天帝のつかわせる御矢 (講談社ノベルス)
(2007/06/08)
古野 まほろ

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戦下の大陸を逃れ東京へ向かう超豪華寝台列車、環大東亜特別急行「あじあ」。荘厳かつ絢爛を極めた客室で公爵夫人のバラバラ死体が!  当該列車に乗車していた頸草館高校3年古野まほろと柏木照穂の推理は? (「MARC」データベースより)


※今回ネタばれありで書きます※

途中までは、「本格」の枠の中に納まる話なんですよ。
日本が戦後、民主化ではなく自由帝政を行うようになったパラレルワールド的な現代で、超豪華列車内でおきる殺人事件。
事件が起こるまでが細かい偏執的なエピソードの連続で、かーなーりーながい。この時点でもう疲れてだめな人もいると思う。事件の真相にかかわってくるものもないわけじゃないのだけど、何しろ膨大な量なので、いちいち覚えてるのも大変。

そして連続殺人事件が起きて、到着までに「犯人当て」をすることになり、乗客全員で推理合戦をする。推理の内容も玉石混合。舞台が一応現代になっているので「それはあの作品のあのネタと同じじゃないか」なんてつっこみが入るのも(マニア的に)楽しい。
最後が主人公とその友人の番で、それまでの意見がことごとく覆されるのはお約束。

そして、犯人当ては、純粋に理詰めなのです。

残念ながら、私はこの膨大な情報から有用な部分を選択するほど注意深くなく、この推理が無二のものなのか、まだ揺らぎがあるかは検証できません。

しかし。
この犯人当てではどうしても割り切れない部分ができるのです。
「合言葉」を知らないはずの人間が知っている、という。

それからがアクション小説になって(怪奇伝奇小説的な)、戦いが繰り広げられるのですが(前作もそうだったのですが)、はっきりいって、この部分はこの小説には不必要です。なくて十分筋が通ります。
しかしこの部分を書くために張られていた伏線があちこちにあり、作者が楽しんで書いているようであり、「無駄」というのには抵抗があります。
この、混沌とした部分が、古野氏らしい、ともいえます。

好きなものをぎゅっと詰め込んだ宝箱の中身は、他人から見たらガラクタも混じっているのかもしれません。いらないものを捨ててしまえば、部屋中すっきりするでしょう。でも、宝箱の持ち主にとってはどれも等価に大切なもの、なのです。

私は好きです。長くて疲れるけど。

(73点。前作よりはパワーダウン?)



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