乱読にもほどがあるッ!
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西澤氏といえば端正な本格も書くけど、ファンタジックな作品もありますよね。これはどっちだろう、と楽しみに読みました。

方舟は冬の国へ (光文社文庫)方舟は冬の国へ (光文社文庫)
(2007/09/06)
西澤 保彦

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カメラと盗聴器で監視された別荘で、初対面の女性と少女と、仲睦まじい「家族」を演じる。失業中の十和人が請けた仕事は、そんな奇妙なものだった。期間は一カ月。そして、法外な報酬。いったい、誰が?なんのために? 滞在を始めた三人の周りで起きる不可思議な現象。家族と、その愛のあり方をめぐる、鮮烈にしてキュートなファンタジック・ミステリー。 (「BOOK」データベースより)


この作品に対してのみ、いえば。
失敗したんじゃないかな、と思います。

面白いんですよ。
最初のうちは、設定が生きていて、「理由はわからないけど監視されている家」「見ず知らずの人と家族のように振舞う戸惑い」が丁寧に書かれているし。そんな中、暇つぶしで自分の過去の「なんか解らない不条理な出来事」を話してみたら論理的な解決がついちゃった、っていう話です。
ミステリ的なアプローチがされているんです。

全編通して、「なぜこの館には監視者がいるのか」とか「なぜ家族の真似事をしなくてはならないのか」という魅力的な謎もあることですし。

しかし、全体を通してみると、主題になっているのは「絆」です。
一緒に暮らすうちに、だんだん親しさを増していく「家族」の話。
これは、いっそ「過去の出来事」の部分をカットして、擬似家族としてだんだん打ち解けていく部分をもっと丁寧に書いたほうが、作品全体としては面白いんじゃないかな、と思いました。

と、おもってあとがきを読んだら、作者本人も「これはパズラーとして納得のいく出来にはなってない」が「普段なかなかかけないことを前面に出してみた」と書かれてました。

繰り返しますが、面白いんです。

ただ、どっちつかずの半端な状況になってしまったのが、もったいないな、とおもうだけで。

(80点。少なくとも本格推理ではありません)



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