乱読にもほどがあるッ!
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結構早く借りられました。今月末には「秋期限定~」の新刊も出るらしい米澤氏、今回はブラックな方の作品です。

儚い羊たちの祝宴儚い羊たちの祝宴
(2008/11)
米澤 穂信

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母が死に、妾の子として父親の家に身を寄せることになったあまり。彼女に課せられた仕事は、北の別館の管理と、そこに閉じ込められている長男・早太郎の世話だった。早太郎に命ぜられるままに奇妙な買い物を繰り返すあまりだったが・・・。 (「北の館の罪人」あらすじ)


最後の一ページでそれまで気づいてきた物語世界がひっくり返る作品というのは多いけれど、今回収録されている作品はもっと厳しく、最後の一行に衝撃を凝縮したもの。
普通のミステリかと思って読むと、終盤ひっくり返されて、その上最後の一行でガツンとやられる。面白い。

ただし、より印象的なのはむしろ時代感というか雰囲気というか・・・。

全部で5つの短編が収録されていますが、共通する登場人物はいません。
共通点は、「バベルの会」という読書クラブに所属している(いた)人たち、ということ。しかしこのバベルの会についても、詳しい説明はありません。

むしろ共通しているのは、退廃的な、薄暮の中を漂っているような現実感の薄さ。ちょっと昔に設定してある時代背景がさらにそれを際立たせます。自分の中の暗いふちを覗き込みながら生きてきたような人たち。彼らが巻き込まれた、おこしてしまった犯罪。
なんとも、鬱々としてしまうような閉塞感があります。が、それがまた楽しかったり。

印象的だったのは、表題作「儚い羊たちの祝宴」。
作中作として書かれている日記は、展開が読めたのだけど・・・そのあと一章付け加えることで、まったく物語の印象が変わりました。すごい。

(80点。 面白いんだけど読者は選ぶような・・・)



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テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
バベルの会ということは・・・
StorySellerで読んだのは、この中の一編だったんですねー。
すっごく読んでみたいけど、元気なときに読まないと影響受けちゃいそうです(汗)
2009/02/20(金) 17:45:33 | URL | croco [ 編集]
>crocoさま
私もこの本は元気なときに読んだほうがいいと思います。
なんとなく、世界に紗幕がかかっているような、ふわふわした薄暗い感じがします。
「インシテミル」ほど閉鎖的ではないんですけど。
2009/02/21(土) 14:18:17 | URL | 千砂 [ 編集]
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