乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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最近、読んでいる本は、大きく分けるとSFとノンフィクションが多い。この本も、SFに分類されるんだよねえ、きっと。

残される者たちへ残される者たちへ
(2008/12/18)
小路 幸也

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同窓会に出席した準一は、覚えてないとおかしい幼馴染の記憶がすっぽりと消え落ちていることに気づく。原因が昔すんでいた団地に関係していることに気づいた準一は、再会した幼馴染のみづきとともに失われた記憶を取り返すべく、団地に赴くが・・・。

SFではなくてミステリーですね。謎解き小説ではなくて不思議物語の方の。

小路氏の作品の好きなところ。
なんといっても登場人物の純粋さ、一途さ。
自分のためではなく、誰かのために状況に逆らおうとする意思。
根っから悪い人のでてこない、それでいて空々しくならない描き方。

この作品もこの条件を全部満たしてます。

なんといっても、状況の立ち上げ方がいい。
同窓会、覚えているはずの友人の記憶がすっかり抜け落ちている恐怖。そこから派生する「自分の記憶は本当に確かなのか?」という恐怖。この時点で、「ああ、何かなくしてしまう物語なんだなあ」と思いました。その読みがあたってたかどうかは・・・ふふふ。

ちょっとネタばれ気味に書いてしまいますと、「終わり」をつつがなく終わらせるために、いろんな人たちの力を必要とする話、かな。

ラストは切ないです。
「そこへ届くのは僕たちの声」と似た感じの切なさが・・・。大好き。他に評価のしようがない。

(88点)
 
 
 
ここから追記。

他の方の感想を読んでみると、
予想と違ってがっかりした というものが散見されます。
私は「空を見上げる古い歌を口ずさむ」が好きでそこから読み進んだんで、今回の話は小路さんの原点に近い話だな、と思って読んだんですが、
「東京バンドワゴン」あたりから読んでる方にとっては、期待はずれということになるのかな。

根っこの温かい切ない感じは同じだと思うんだけど。



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コメント
この記事へのコメント
私も「空を見上げる古い歌を口ずさむ」と「そこへ届くのは僕たちの声」から読み始めたので雰囲気が似てて残される者たちへは良かったと思います(^o^)ラストが切なかったけどそれでも温かくなりますね!小路さんの本はそういうラストが多くて癖になります←
2010/01/23(土) 14:13:01 | URL | しの [ 編集]
コメントありがとうございます!

切ないラストですけど、そこに至るまでの気持ちの流れが自然だからこれだけ共感できるんだと思います。
大好きな作家さんです。
2010/02/02(火) 01:23:56 | URL | 千砂 [ 編集]
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2009/03/09(月) 04:19:08 | 粋な提案
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