乱読にもほどがあるッ!
趣味? 読書です。毎日欠かさず本を読む、グータラ主婦の読書記録。
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シーラという子」の続編です。こっちの話を読まなくては、私の中で収まりがつかなかったので。

<トリイ・へイデン文庫>タイガーと呼ばれた子--愛に飢えたある少女の物語 (ハヤカワ文庫 HB)<トリイ・へイデン文庫>タイガーと呼ばれた子
--愛に飢えたある少女の物語 (ハヤカワ文庫 HB)

(2004/06/10)
トリイ・ヘイデン

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7年ぶりに再会したシーラは、オレンジ色の髪をした14歳のパンク少女だった。驚いたことに、かつての楽しかった日々も二人の間の信頼関係もまったく憶えていないという。彼女が少しでも打ち解けてくれるよう、トリイは自分がセラピストを務めるクリニックで夏休みの間、手伝いをしてくれないかと誘う。やがてシーラの口から、幼い頃から受けていた性的虐待の事実が明るみに…。真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描く。(「BOOK」データベースより)


これは素直に感服しました。
「シーラ~」の方では、トリイが献身的に尽くして、シーラが心を開いて、何もかもいい方向に進んで。
明るい未来があるような、そんな終わり方になっていたのです。それが納得いかなかったのです。
しかし。
その後、7年たって再会したシーラは、昔のシーラとは変わっていて。
そこからまた二人の間で葛藤があって、ぶつかって、話をして、理解できるように努力する。
そしてシーラは、自分の意思で人生を選択する。母と子にも似た、「自立」の話です。

前巻では、トリイは献身的な、深い愛情を持った、すばらしい教師として書かれてました。
しかし、今回は、欠けているところを持つ、一人の女性として書かれているように感じました。
たぶんそれは、「シーラ」という鏡が大きくなって、いろいろ目立たない部分まで写しこめるようになったからだと思うのです。

※ここからネタばれ※
シーラは、自分が母親においていかれたことにこだわってます。強く。「私のどこが悪くて母親は私を愛してくれなかったんだろう」と思っています。これ、よく聞く「被虐待児」の心境ですよね。「私が悪い子だから母さんは愛してくれない、いい子になればきっと愛してくれる」と信じ込んでいる子供。
その子に「あなたは悪い子じゃない」と信じさせ、自信を持たせることが、彼らにしてあげられる最上のことだと思います。
今回の作品は、シーラが、「捨てられた悪いこの私」を乗り越えて、「あれは過去にあったことで、私は運が悪くてああいう目にあった、もう変えられない、でももうそこにこだわっている必要はない」と思えるようになるまでの話。
そして、トリイに薦められた進路を取りやめて、自分で行く先を決める話です。

それだけの強さを持った女性に育ったシーラに、拍手したいと思いました。

(73点)



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